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2015-11-14

作品展によせて「猫と鼠の御伽草子」のご紹介

せっかく作品展に来ていただいたのに、
ちゃんとご説明できなかった方のために、
ちょこっと解説。

「猫と鼠の御伽草子」をご紹介いたします。
昨年、奈良に24年ぶりの大雪が降った日。
私はぬいぐるみを抱えて、薬師寺、唐招提寺、
平城京、猿沢池、興福寺、東大寺、浮見堂
と、必死で撮影に回り、泥のように疲れて
家路につきました。その夜、ネットを見ていたら、
全く同じルートを歩いて写真をアップして
いる人を発見。まるで、同志のような親近感を
感じて、コメントを入れたのがきっかけで
知り合ったのが堀川さんでした。

彼は油絵の画家で、ドライアイになってから
細かい絵が描きづらくなったこともあって、
自分のテーマである日本の原風景の写真を
撮っている方でした。

堀川さんから、僕もぬいぐるみ写真を
撮りたいと言われ、猫好きの彼のために
猫を作ってさしあげることにしました。

堀川さんが10年前に飼っていたという
スコティッシュホールドの写真をいただき、
その子に似せたぬいぐるみを制作しました。

せっかく写真を撮るのなら、物語を作っては?
と提案し、何か土台になる物語はないかしらと
考えていたら、ふと、1年前に読んでいた
「鼠草子絵巻」を思い出しました。確か、
奥さんに逃げられて傷心の鼠が、出家すること
を決めて旅をしていたら、猫に出会う。
食べられると思って逃げたら、実はその猫も
女房に逃げられ、出家中。殺生はせぬからと言って、二人連れ立ち、高野山を目指すというお話
だったかと。
うろ覚えだったので、もう一度、読み返そうと
図書館に行き、絵巻物を開いて、びっくり。
なんと、1行目がこんな風に始まっていたからでした。
「都の四条堀川に一匹の古鼠が住んでいました」
物語の舞台が堀川だったと、堀川さんに連絡。
すると、堀川さんも驚き、実は四条堀川は
堀川家の先祖由来の土地だとか。不思議な縁を
感じて、この物語を土台にしようと決定。
さっそく、お供の鼠を制作しました。

作るにあたって、どうも、バツイチの男同士の
話では味気ない。鼠は姫君にしようとなり、
きれいな着物を着せ、猫には半纏を着せて、
堀川さんにお渡ししました。

それから約一年間。春夏秋冬、四季折々の
日本の原風景と共に撮影した、猫と鼠の写真が
何百枚と貯まりました。

web版の毎日新聞「Tap-i」から、絵本の連載の
お話をいただき、やっと完成したという時に、
なんと、新聞の廃刊が決まり、この絵本は
お蔵入りになってしまいました。

そのことをFBでつぶやいたら、
奈良町資料館の南館長から、展示をしませんか
とのお話をいただき、今回、はじめて
「猫と鼠の御伽草子」を公開することが
できたのです。

絵本の内容は、すべて展示してありますので
会場で読んでみてください。

最後に追記。
堀川さんは、10年前に亡くした愛猫の遺体を
持ち上げた時の冷たさが、手から消えなかった
のだとか。ところが、このぬいぐるみ撮影を
始めてから、気がついたら、その冷たさが
消えていたそうです。

N-0.jpg
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プロフィール

野原レンゲ

Author:野原レンゲ
東京の朝日新聞社広告局にて編集者として5年間勤務した後、商品企画の世界に転向。海外で雑貨のブランドをたちあげ、オリジナルぬいぐるみ作成を手がける。海外生活12年半を終え、25年4月に奈良に帰省。ぬいぐるみ作家として活動を開始。

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